言ってはいけない石けんの真実。 「弱酸性ソープ」は肌の老化へ一直線だった!?
手作り石けん作家・井出順子先生が提案する美容の秘訣④
では、どんなもので肌を洗えばいいのでしょうか?答えは「自然な石けん」にあります。汚れを落とすには界面活性の作用が必要とお伝えしましたが、石けんは「脂肪酸ナトリウム」又は「脂肪酸カリウム」という名の天然の界面活性剤です。市場に出ている洗浄剤で天然の界面活性剤は石けんのみ。それ以外はほぼ全て合成界面活性剤が配合されています。そして自然で本物の石けんは「弱アルカリ性」の性質があります。
肌は弱酸性なのに大丈夫なの?と思われるかもしれませんが、日本に点在する温泉で美人の湯として知られるのはアルカリ泉が多いようです。アルカリ性はタンパク質の汚れを落とすのに効果的。アルカリ性のお湯に浸かることで、皮膚表面の汚れや古くなった角質を自然に落として肌をしっとりツルツルにしているのですね。
これと似たようなことが肌の上で起こります。確かに、自然な石けんを使うことで最初は肌がアルカリ性にやや傾きますが、健康な肌であれば弱酸性に戻るよう自然な力が備わっています。しかも界面活性の作用も非常に穏やかなので、必要以上に皮脂を奪うこともなく皮膚バリアを壊すこともしません。